目録・受書・親族家族書
目録、家族・親族書の書き方
結納の目録、返しの目録や荷目録は、結婚後も記念として、証明として残ってくる大切なものです。
家族・親族書に関しても、冠婚葬祭のお付き合いや、新婚旅行のお土産を買ってきた方が良い…
といったひとつの目安にしたり、結婚して時間が経てば聞きづらくなる身内・親族の関係を、きちんと書面の形でお互いが交換するものです。
結納を簡略化されたり省かれる場合でも、このあたりは家族・親族書の交換をされるケースも多いです。
初顔合わせの食事会の席などで交換をされることが増えてきています。
当店では、目録などの、書面にして先様にお渡しする文面の代筆をさせていただいております。
もちろんプライバシー厳守で、正確に、美しい目録を仕上げさせていただきます。
(代筆代:5,500円程度・納期:約1週間)
結納目録の書き方 (男性側→女性側)
目録には、納める結納品の一点一点を記し、「幾久しくご受納ください」という旨の文言とともに、
日付(○年○月吉日)と、最後にお父様同士のお名前を記します。
(本人同士の名前にされる地域もあります)
これらは先様側に確かに結納を渡したという納品書であり、証明となります。

目録の内容は、地方や選ばれた結納セットによって変わります。
当て字だったり、漢字ばかりで難解に思われがちですが、店頭にて詳しくわかりやすくご説明させていただきます。
受書の書き方 (女性側→男性側)
受書とは、先ほどの目録に対しての受領書と思っていただければわかりやすいかと思います。
婚約の印として先様からいただいた目録の品目を書き写し、「これらの結納品を確かに受け取りました」と書き表したものです。

本来は結納を納める側が持ってきた目録に対し、結納を受ける側が品目と内容をその場で確認して、「確かに受け取りました」という意味を込めて受書をその場で筆書きするというものでした。
しかし最近では筆をとって当日その場で書かれる方も少なくなりましたので、事前に用意されることが多くなっています。
現在は、受書の準備は、大体以下のいずれかのやり方でなされています。
①女性側が、結納当日までに予め目録の内容を男性側に聞いて、それに合わせて受書を用意される場合
②男性側が女性側の受書もご用意される場合(事前に女性側に渡して当日に受け取る形をとります)
③男性側に事前に目録の内容を聞きづらいので、当日どのような内容で贈られてきても対応できるように「御茂久録の通り~受納させて頂きます」という主旨の受書を用意される場合
当店では二種類の受書のセットをご用意しております (代書代は別途)
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受書
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受書(鯛)
親族書・家族書の書き方
親族書・家族書にも書き方の形式があります。
正式なかたちは、奉書と呼ばれる和紙に筆書きをし、家族書で1部、親族書で1部、それら2部をひとつの外包みに入れます。

親族書は、父方・母方に分け、本人から見て伯父・伯母(叔父・叔母)にあたる方々をご夫婦ともに書いていきます。
もし本人さんのお姉さんや妹さんで、結婚して家を出られている方がおられる場合は、その方々を親族書の最初に書き記し、そのあとに伯父(叔父)さん伯母(叔母)さんを書いていきます。

次に家族書です。父・母・祖父・祖母、そして本人を含めたご兄弟姉妹を書き記します。
基本的に住所などは書かず、続柄と名前のみになります。
最近ではご兄弟が遠くにお住まいのケースも増えましたが、そういった事情は書面に記さず、口頭で伝えて頂ければ結構です。
地域によって細かい書き方なども違いますが、代書をさせていただく場合など、詳しくご説明をさせていただきますので、ご不明なことは何なりと店頭にておたずねください。
結納返しの目録(女性側→男性側)
結納返しとは、後日改めて女性側が男性側のお宅を訪問して、結納返しの品を納め、
目録をお手渡しする儀式のことです。結納のときと同じように儀式を進めます。
今度は男性と女性の立場が逆転すると思っていただければわかりやすいかと思われます。
ですので、女性側は結納返しの目録を用意し、男性側はそれに対する受書を用意します。
また、その日に女性側が荷入れ(嫁入り道具を家に運び入れる事)をする際は、
荷物目録(荷目録といいます)も添える場合があります。
結納返しの受書(男性側→女性側)
結納返しの時に、男性側は、女性側から納められる結納返しの品を「確かに受け取りました」という意味合いでお渡しする受書と、荷目録に対する荷受書の2点を一つの包みに入れ用意します。
(女性側が荷目録を付けられない場合は、荷受書は必要ありません。結納返しの受書のみで結構です)