風呂敷・広蓋・袱紗
結納の際に必要な道具類
結納及び結納返しの時にご用意していただくお道具類は、広蓋・袱紗・紬の風呂敷・そして綿の風呂敷の4点です。
紬の風呂敷は目録などの書面を包む風呂敷、綿の風呂敷は結納箱を包む大きな風呂敷のことです。
家の代表として結納を持参しましたという意味も込めて、家紋入りが望ましいですが、無地や寿紋でもかまいません。
これらのお道具類は結納のときだけではなく、正式に、そして丁寧にお相手様へお祝いなどに行かれる時全般に使っていただきます。
是非これから代々使っていくお道具類として、揃えていただければ…と思います。
道具類の使い方
床の間に飾り付けをし、両家が向かい合ったところで、男性側の父親がご挨拶とともに目録と親族家族書をお手渡しします。
(ご養子様の場合は、女性側の父親がお手渡しします)
その目録などの書面を入れ、包む道具が広蓋・袱紗・紬風呂敷です。
図のように広蓋の上に目録と家族・親族書を片木台のままのせて、上から袱紗を掛け、紬の風呂敷に包んで相手方の家まで持参し、お相手の前で風呂敷を外し、袱紗を掛けた広蓋のまま、お手渡しします。
受け取る側は、袱紗を取り、中の目録・家族・親族書を片木のまま頂いて、あらかじめ用意しておいた受書をその場所にのせ変えて、今ほどの袱紗を裏向けに載せ換えて返します。
女性側は「結納返し」の際に必要になります
結納当日、女性側は先方が持ってこられた道具でお返しをするので、女性側の家の道具類は必要ありません。
しかし、結納返し(後日改めて行う場合)の場合は、男性側と女性側の立場が逆になりますので、女性側の父親が目録を広蓋に載せてお手渡しし男性側が結納返しの受書を載せ換えて返す、という流れになりますので、このときは必要になります。