貴芽酒
・おため
貴芽酒について
貴芽酒は湖北地域に残る独特の風習で、いわば結納の前段階として、するめと酒を持って女性側の家に参り、結納の日取りを決めることを目的としています。
この風習は比較的全国的に見受けられ、貴芽酒の呼び名ではなく、地域によって、結び酒、すみ酒、根きり、かため・・・など、様々な呼び名でいまなお残っている風習と言えます。
また、両家の初顔合わせの意味合いもあります。
もともとは、仲人が男性側で用意されたするめと酒を持って行っていましたが、最近は湖北方面でも仲人をたてず、父親が持参する場合も増えてきています。
金樽
朱樽
するめ一式
※するめは生ものですので、
前日お渡しになります(要予約)
※お酒はお客様のほうでご準備ください
(樽への移し変えは承ります)
樽を用いず、箱入の一升酒に水引飾りをつけて貴芽酒仕様にすることもできます。
水引包装
貴芽酒は結納ほど儀式ばったものではなく、床の間の手前にするめと酒を並べてご挨拶をした後に、結納の日取りや両家の情報交換など、気負わずにざっくばらんにお話合いをして頂く機会と捉えて頂けたらいいかと思います。
貴芽酒を受ける女性側のほうは、お返しのおためとして「美濃紙」と「こんぶ」をご用意ください。
お多芽について
お多芽とは、お祝をご自宅まで御持参いただいた方にお持ち帰り頂くお印のことで、
普通「紙の物」と「昆布の物」を用意します。
紙は半紙など、昆布は紙に添えるお茶菓子代わりの物です。
最近では皆さんお多芽にもう少しオリジナリティを出されており、当店もニーズの多様化から昆布の物を鰹節、小風呂敷、おふきんやガーゼタオルなどを取り揃え、様々な組み合わせをご提案しております。
日持ちのする商品を置いておりますので、突然来られたお客様用のおためとしてストックされても便利かと思います。
ちょっとしたお礼やギフトにもお使いいただけるよう、のしやラッピングにも力を入れています。
出産おため
結婚だけでなく、出産のお祝いを頂いたときの「出産おため」もご準備しております。
その他、お見舞いに来て頂いたときのおためなど、様々なときの「感謝のお印」として、当店のおためをご活用いただければと思っております。
おうつりについて
余呉・西浅井や彦根から南の地域では、結婚のお祝いを頂いた際に「おうつり」として、簡単な封筒に入れた現金をお多芽に添えます。
金額は千円程度から、多くてお祝金の1割を目安にして下さい。